【ルッチ×部下2】

自分の部屋でルッチさんと寝たのは1度きり
それからは毎晩のように部屋に呼ばれ
訓練をされる日々

男性器の舐め方や口説き方などを教わった後は
気を失うぐらいに抱かれる

もう十分だと言うと
「気を失ってるようじゃまだまだだ」と
言われてしまった

まだ自分は女としても
未熟だと思い知らされ
皆が寛げるようにと作られた
ミーティングルームで落ち込んでいると
カリファが横に座り声をかけてくれる

「アラタ、落ち込まないで。
貴女は十分頑張ってるわ。」

「カリファーーー!!」

女同士ということもあって
カリファは先輩だが名前で呼び合うくらいに仲がいい
そして私とルッチさんの訓練のことも知っているようだった

「ルッチの相手をするなんて大変よね。」

「うぅ、でも私がいけないの。
いつまで経っても上達しないから・・・」

悔し涙を流れす私を抱きしめ頭を撫でてくれる

「大体ね、世の中の男はルッチみたいに・・・」

「アラタ」

カリファの言葉が終わる前にルッチさんの声がして
いつもの癖で勢いよく立ち上がる

「はいっ」

「話がある。来い。」

「ルッチ、貴方ねェ・・・」

「上司と部下の話に口出しするな」

突然現れたルッチさんにビックリして
涙は引っ込んでしまった
睨み合うルッチさんとカリファの間に割って入る

「カリファ、ありがと!
また後でね!」

「はぁ・・・。まぁいいわ。また後でね。」

バイバイ!と手を振って
ミーティングルームから出ていく

「世の中の男はルッチみたいに
絶倫じゃないわよ」
というカリファの一言も耳に入ることはなかった


◇◇◇

昼間にルッチさんの私室に来ることはない
案内されたことに驚きつつも
促されてソファに座るとルッチさんも横に座る


「アラタ、数日後にW7に潜入する。」

W7、ちらっと話は聞いた
古代兵器「プルトン」の設計図を手に入れるという

「それは、大変ですね・・・」

数年は潜伏するはずだ
大変だと言う気持ちは嘘ではないが
心の中では夜の訓練が終わることに安堵していた
これで夜はゆっくり眠れる

「他人事だな・・・お前もW7に行くぞ。
アイスバーグに取り入るのがお前の仕事だ。」

「え?」

「女としてアイスバーグを落とせと言ってる」

ルッチさんとの訓練ばかりで
初めて自分で仕事をするのだと思うと
急に嬉しくなった
任務のためならこの身体など捨ててもいい

「わかりました。」

浮かれる気持ちを悟られないように
気をつけながら返事をする

「それじゃ、ルッチさんとの訓練も終了ですよね?
ありがとうございました。」

ルッチさんの方を向き深々と頭を下げるが
すぐに顎を掬いあげられた

「何を言ってる。
潜入した後にお前にアイスバーグの
好みの女の情報を与えそれらしく指導するのは
誰だと思ってる。」

「・・・誰、ですかね」

「おれに決まってるだろう。バカヤロウ」

食べられてしまうのではないかというぐらい
噛み付くようにキスをされた


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