「なぁーアラター
このお菓子食うか?」

「あ。いります!」

「あーん」

「ん、あーん」

エースの膝の間に座って
お菓子を食べさせてもらっている女は
先日やっと手に入れた俺の女のはず

「・・・お前ら何してんだよい」

「あ、マルコ隊長も食べます?
美味しいですよ!」

ニコニコと笑うその顔を見てると
こっちの頬も緩む・・・

「じゃねェよい!
エース!人の女に何してんだよい!」

「俺は認めてねェよ!」

「アラタ。こっちこいよい。」

「あ、はい!」

手を差しのべると俺のとこに来ようと
素直に手を出してくる

「行くなよ。これ隊長命令」

「えぇ!?」

ぎゅっと抱きつくエースに
俺のモンに触れんじゃねェと
苛立ちが募る

「エースてめェ・・・!」

「も、ちょっ、喧嘩しないで下さい!」

困った顔もかわいい。
今すぐ抱いてしまいたいなんて思うのは
俺もおかしくなっちまったらしい


「どうせ夜はマルコが独占するから
今ぐらいいいじゃねェかよ!」

「そぉいう問題じゃねェよぃ!」

ジリジリと睨み合う俺とエースを
アワアワと見るアラタ

「も、もぅ!やめて下さい!!!」

スッとエースから抜け出し
甲板を走りだす

「喧嘩するなら2人の所に行きません!」

「おい!アラタ!」

「待てよぃ!」

べーっと舌を出し
船内へと戻っていった

「チッ。マルコが邪魔するから
行っちまったじゃねェかよ」

「俺の女に手出すんじゃねェよい」

ここで逃がしても
夜はたっぷりと一緒にいることができる
とりあえずはエースと離すことに成功したから
まぁいいだろう。

そんな考えをエースはお見通しなのだろう

「エロマルコ」

「うるせェよい」

エースは不貞腐れたように
チッと舌打ちをし
甲板に横になった

「手出すんじゃねェよい」

「さぁな」

1発頭をパシンと叩いてから
アラタを探しに行こうと
船内へと向かった



昼間の星
付き合った2人のその後のお話。


マルコとエース
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