バーンっと扉を開け放つ

「マルコー!誕生日おめでと!!」

夜中0時を過ぎすぐに
マルコの部屋へやってくると
まだ書類のまとめをしているマルコがいて
少し驚きつつも睨みつけられる

もう寝ていると思ったのに
驚かそうという計画は失敗に終わった

椅子から立ち上がりこちらに
近付いてくるマルコに
やばい!と思い逃げよとするが
ダンっと扉に手をつけ閉められる

仕事の邪魔をした事に
たいそうご立腹のご様子

「あー、マルコ」

「お前は、誕生日の野郎の部屋に
夜中に行くのかよい」

「え」

「あ?」

仕事の邪魔をしたから
怒っているわけではないらしい

「行かないよ!マルコだから
来たんじゃん!」

「・・・は?」

「あたしマルコが好きなの!
わざわざ夜中にこないよ!
わかれ!ばか!」

驚いて固まるマルコを押し返し
部屋から飛び出した


もっとちゃんと告白するつもりだったのに

恥ずかしさとよくわからない感情で
心臓がうるさい





部屋から飛び出したアラタ

『好き』

アラタから長年欲しかった言葉を
やっと受け取る事ができたのに
驚きで何も答えず逃がしてしまった


「チッ」

頭をかきながら部屋を出る

「俺はずっと昔から好きだよい」

そう呟き
拗ねてるいるであろうアラタの部屋に向かった





マルコ誕生日おめでとー!
20161005


誕生日の告白
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