二口と鎌ちと黄金川(月の蛍光灯)


「ぶっっは!!」


部活終わり、久しぶりに顔を出した鎌先さん。
月島元気か?って聞いてきたからつい最近の出来事を話したら大笑いされた。

「鎌先さん笑いすぎじゃないですか?
バカにしか見えないですよ?」

「今のお前に何言われても何にも思わねえわ。」

そう言ってまだ馬鹿笑いをする鎌先さん。
反論出来なくてなんか悔しい。

「どうしたんスか?」

自主錬を終えた黄金川が俺達の方にやって来た。

「二口がよー」

「ちょっと鎌先さん!」

俺は止めるけど、鎌先さんはいいじゃねーかと黄金川に話してしまった。

「え!ぶっ!ま、まじスすか!?」

1度吹き出してヤバイとでも思ったのか、黄金川は口を抑える。

「ほんと勘弁してくれよ……。」

はぁと深い溜息を吐くけれど、鎌先さんは聞いちゃいない。

「今度茂庭達にも教えてやろう。」

「マジやめてください……」


いつもの調子が出ない。
ああ、言わなきゃよかった……。