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15才の春、狂気のような“ソレ”は当たり前のように始まった。

何の迷いも無く、戸惑いという選択肢すら与えられず。





お互いの存在が当たり前すぎたのだと思う。

『初めては、ナミと。』何故かそうなると信じて疑わなかった自分が居た。
きっとナミも、同じように感じていたのだろう。











「ナミ、かわいい」
「ん、ぁあ、ナミゾ、っ」










兄妹の枠を越えて、それでも尚、俺達は紛れも無く兄妹だった。

ただ無邪気に、ただ純粋に。










そんな生活を、約1年間。





16才の春、


「もうヤらない」と、そう言い出したのはナミだった。

その流れもまた当たり前で、俺達は大人になったのだと納得した。




常識を理解できる、年頃に。










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