君は強いけど弱いから | ナノ










「どうしたの、いきなり」


「俺だってオトコだ、もうガキじゃねェ」














だから、



甘えてくれればいいのに



















君は強いけど弱いから
















腕の中の存在は、人に甘えることを良しとしない。
そのくせ、人には甘えろって言うんだから、随分勝手な話だと思う。







「あんたが男ってことくらい、嫌ってほど分からされたわよ、」

「いーや。ナミは何も分かってねえ」








果てたばかりのナミが、腕の中でだるそうに溜め息をつく。

愛しくて愛しくて、必死に俺に愛されているナミが可愛くて、無理をさせてしまうのはいつものこと。







「何が言いたいの、あんた」







年上とか年下とかじゃなくて、ナミは女でおれは男ってこと、ナミは分かってないんだと思う。



弱い部分もさらけ出してくれればいいのに。そしたら全てを包んであげれるのに。






何度愛し合っても、壁を感じずにはいられない。

もっと溶け合いたいのに、ナミはそれを良しとしない。











「甘えろよ、もっと」









ゆっくりと鎖骨に唇を這わす。

伝わればいいんだ、唇から肌を通して胸へ、心へ。







「んっ、ル、フィ」






果てたばかりで敏感に快感を感じ取るナミの肌を、優しく愛撫する。


どろどろに溶けて、ナミの心が全部溶け出せばいいのに。













そろそろ堕ちろよ、そう思わずにはいられない。







「ナミ、好きだ」

「う、ん、わたし、もっ」

「そんなんじゃ分かんねェ。言葉にしろよ、ちゃんと」

「ル、フィ?」













いつだって、ただ一言が欲しいんだと、



そんな弱いこと、言えるわけもないだろう?





















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素直に愛情を言葉で表現しないナミさんと、そんなナミさんに不安が募ったルフィ。


ルフィが乙女すぎました、サーセンm(_ _)m









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