確信犯 | ナノ


始まりは本当に何てことない、怪我と呼ぶには大袈裟すぎるほどの、ほんの小さなかすり傷。


転んだ瞬間をたまたま見ていたサンジくんが、「ナミさんの美しいお肌に傷が!」と騒ぎ出して、半ば強制的に消毒をしに保健室へと向かうことになったのだ。














確信犯






















ソイツは私の顔を見るなり、ニヤリと笑った。



「特別に俺が、身体を張った診察をしてやるよ「ごめん、意味分かんない」






だから保健室には来たくなかったのよ、と心の底からため息を吐けば「照れ隠しか?」と前向きな勘違いが返ってくる。




わずか数分のやり取りに、どっと押し寄せてきた疲労感。

このまま授業をサボろうとベッドに腰をかけたところで、ローがスタスタと近づいて来る。




「傷、これか?」



どうやら先程のかすり傷が赤くなっていたらしい。そうよ、とだけ答えて布団に入ろうとした私の足を、ローは捕まえた。



そのまま、赤くなっているソコに顔を近付けるローの行動に、目が点になったのは言うまでもない。





「え、なに、」

「治療。」







同時に、ざらりとした生暖かい感触。いきなりの感触に漏れそうになった声に驚いたのは私自身。
ペロリと、傷口を舐めるローと目が合った。





「ちょ、ロー!ここ学校、」

「心配するな、二人きりだ」

「そういうことじゃなくて!」



「嫌か? ナミ、」

「、、っ」




折り上げて元から短くなっていたハーフジャージを更にたくし上げて、太股付近を撫でるようにローの舌が這う。






「なぁ、ナミ、」






ぐっと顔が近付いてきて、その顔が自身の首筋へと埋まる。
力が抜けてベッドへと倒れ込みそうになる私の背中を、左手でローが支える。
空いた右手は、私の肌を楽しむかのように明確な意思を持って太股を撫で回す。


学校で、保健室で、こんなこと。







「、ナミ?」


「 その声、ず、るい、」




結局、いつもローのペースに流されるんだ。その声で名前を呼ばれることに弱い自分を自覚している。



ここが学校とか、いつ人が来るかも分からないとか、そんなことはもう、









「その顔、ずるい」

目に映ったのはローの、怪しい笑みで、だけどどこか優しくて、


私はやっぱり、何だかんだコイツには勝てないんだ。悔しいけど。




















(お嫁に行けなくなっちゃう)
(大丈夫だ、俺が貰ってやるから)













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何か色々と、、、微妙〜(*_*)!!

恋人設定です。
とりあえず、ローの声って色気ありますよね。そんな話です←






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