長編 プロローグ | ナノ






始まりなんてもう忘れた。







物事に始まりと終わりがあるのは当たり前の事で、もちろんこの想いにも“始まり”はあったのだろうけど。






その“始まり”を忘れるくらい今この想いは“日常”で。



むしろ“終わり”は来ないのではないかと本気で思う。












どこが好きかなんて答えられない。







全てが堪らなく愛しいから。
言葉では足りないこの想いに戸惑っているのは自分自身なのだから。





それでも君が答えて欲しいと請うならば、どうか伝わりますようにと、精一杯の言葉を繋げるのだろう。












それぞれの想いは











止まることなく─‥。
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