2 | ナノ







自然と溜め息が漏れる。





ナミは現在、俺の隣で机に突っ伏して夢の中。













今日のナミは酷かった。

トレーニングを終え、シャワーを浴びてからキッチンへ向かうともう既にナミがいた。



俺を見るなり「遅い!」と文句を吐いたかと思えば「早く座って」と拗ねたように甘えてくる。




ナミが約束を取り付けて来る日は、ナミが誰かに甘えたい日と分かっている俺は「へー、へー」と気の抜けた返事をしてナミの隣へと腰かける。







「いつから飲んでんだ?」


明らかにいつもより多いであろう空き瓶を前に、相当な時間飲んでいたのだろうと悟った。



「んーと、最初はサンジくんが付き合ってくれて、寝ちゃって、一人で飲んで、ゾロが来たから‥。あら、結構前から飲んでるかも、私。」




クソコックと、か。





あの男はどんな気持ちで“こんな状態のナミ”と飲んでいたのだろう。

そんな事、考える方が野暮というもの。


容易に想像がつく。





俺と同じようなこと考えてんだろ。いや、もしかするとあの男の方が俺より遥かに苦しんでいるのかもしれない。
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