5 | ナノ




私の想いは許されないから。

せめて誰にも気付かれないように胸の奥へ─‥。






猫のような子だと思った。

無邪気で、気分屋で、人に愛されるのがとても上手。
笑顔がとても眩しくて、見る者を暖かい気持ちにさせる。





もしもそこが地獄だとしても、その眩しく可愛い笑顔が隣にあるならば、私は地獄でさえ幸福に満ちた場所だと感じてしまうのだろう。

こんな感情、狂っている?


仕方がないものよ。

もう止まらない。




断ち切ることができないならせめて、決して表には出さず心の中で─‥。




貴方の無邪気な笑顔を崩したくないわ。


私の想いを告げれば貴方の笑顔は崩れるでしょう?






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