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ほっとけねぇ、そう思う。





しっかりしてそうで実はまだまだガキなとことか、本当は誰かに思い切り甘えたがってるとことか。



普段は誰にも負けない気の強さのくせに夜に一人で泣いてるとことか。



そんな細い身体でいろんなモン抱えようとしてるところとか。


全部が、ほっとけねぇ。






夜な夜な酒瓶持って来てはあいつを想って泣くお前も。

隣で飲んでる俺にガキみてぇな笑顔で礼を告げるお前も。

最後にはいつも無防備に寝ちまうお前も。



全部どっか危なっかしい気がして。

俺が見ててやらねぇと、って思っちまう。

まったく。たいした魔女だよ、てめぇは。




俺を必要としている、それだけで幸せな気分になっちまうんだから。





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