セルフ紅葉狩り | ナノ


セルフ紅葉狩り

「ん?なんだこの葉っぱ」

「お、そりゃあモミジじゃないかエース。いやあ、風流を感じるねぇ」

「モミジ?」

「ワノ国では秋に代表にされる草花のひとつさね。ほら、一回秋島で山が綺麗だっただろ?あれにはこのモミジが一役買ってるのさ」

「ああ!あの山が赤とか黄色のやつか!へぇー、すげぇな!」

「それにしても、いつの間に船に紛れ込んだんだろうねぇ。この前通ったのは夏島だったはずだが……」

「犯人はこいつだ」

「サッチ?……ぶっ!!ははは、てめぇなんだそりゃ!自慢の頭がモミジまみれじゃねえか!」

「笑うなうるせぇ!アマテラス!エースもおれと同じようにしてほしいってよ!」

「!!(ダッシュしてからの2弾ジャンプ)」

「お?遊ぶか……どわぁっ!?」

「モミジの滝に溺れやがれ!!」

「こりゃあ……どうなってんだい……?」

「どうもあいつに頭の上を飛び越えられるとああなるみたいでな……。おれもさっき三回埋められて散々遊び倒されたところだ」

「ぶはあっ!サッチ!良く分かんねぇがよくも……って、ぶっ!?」

「さっきまでああなっていた訳かい」

「ん」

「アマテラス!てめぇ、痛ってぇ!!」

「!!(しっぽブンブン)」

「おお、クリティカルヒット……」

「腹にあの頭突きは痛ぇな」

「大丈夫だ。おれもきっちりやられた」

「なら大丈夫だな」

「だろ?」



「なあ、あのモミジの山、マルコ隊長が見たらブチ切れんじゃねぇか?」

「今回はオヤジが久し振りのモミジに感動したからお咎めなしだと」

「へぇ、なるほどなあ。さっきおれが見かけた時はモミジまみれだったんだが」

「それは早く言え馬鹿野郎。船大工班!そろそろいつものドンパチが始まるから準備しろー!今回はモミジの片付けもあって大変だぞー!」

「風情のクソもねぇお開きだな」


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20131125〜20140206

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