神様アイスノン | ナノ


神様アイスノン

「いや、まあな。おれも確かに言ったよ。『暑ぃ、溶けそう。今なら氷漬けにされても大歓迎だ』ってな」

「…………(首を傾げて尻尾フリフリ)」

「でもな……。でもなアマテラス」

――馬っ鹿!火加減間違えんな!中身ごと煮えちまうだろうが!

――ギャハハハ!マルコの奴焼き鳥の前に冷食になっちまったなぁ!うわ、いつの間に復活したんすか。すいません!すいません!冗談です!ギャアアアア!

――すげー!海の上に立ってるおれ!

――エース隊長ー!氷が薄い所もあるかもしれねぇんであんまりはしゃがないで下さーい!

――大丈夫だって!ほら、ジャンプしても……氷が薄かったー!?

――ギャアアアア!エース隊長が海に落ちたー!

――何で言ったそばから全力でフラグを回収するんだアンタは!

――野郎共飛び込んでエース隊長を助けろぉ!

――冷てぇぇぇ!

「程度ってもんを考えろ!程度を!」

「なかなか大変なことになってるぜェ、サッチ」

「んなこと嫌ってほど分かっとるわああ!何だ!?あれか!?あれなのか!?わざとなのか!?おれを精神的に追い込もうとしてるのか!?」

「アマ公の場合は親切だな」

「『余計なお世話』って言葉をいっぺん辞書で引いてこい!そこ!尻尾を動かさない!おおかた燃やして溶かそうとしてるんだろうが今は止めろ!」

「…………(ギクリ)」

「まあまあ、サッチ。一旦かき氷でも食って落ち着こうじゃねぇか。なかなかうめぇ氷だぞ」

「……イゾウか、仕方ねぇな。シロップはレモンで頼むわ。おい!アマテラス!イッスン!」

「…………(ビクッ!)」

「アマ公……。今回もおめェの落ち度だ。オイラも付き合ってやっから反省しろィ」

「お前ら何味が良い?大体の味は何でもあるけどどうする?」

「…………」

「…………(ポカーン)」

「ん?どうした食べねぇのか?」

「!(食べます!)」

「何だかんだでお前さんが一番アイツに甘いねぇ」

「るせぇ。飯抜きにすんぞ」


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20130804〜20131125

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