王城遭遇 | ナノ


破壊神

「あー、喉渇いてきた。さっきの自販機で何か買えば良かったー……」

「さっき自販機見て思ったんだけどさ、たまに番号入れて買うタイプのやつあるじゃん?俺あれ好きなんだよなぁ」

「あぁ、確かにありますね。ボクも降旗くんの気持ち分かります」

「それって電卓みたいに押すやつだろ?俺は普通のやつがいいな。何回も押して、しかも番号間違えてないか確認しないといけねぇし面倒臭ぇ」

「分かってないですね火神くん。そのポチポチ押す感じが良いんですよ」

「火神は好きなこと以外は細かい作業嫌いそうだし、しょうがないんじゃないか?」

「ちょっ、キャプテン!ひでぇです!」

「確か、この先にそのタイプの自販機があったと思うけどその様子じゃ我慢するの?さっき喉乾いたー、とか言ってたけど」

「おー、リコ、悪い顔してんなぁ」

「いや、そこまでって訳じゃねぇよ!じゃなくて、です!」

「火神くん、見えてきましたよ。買うんですか?買わないんですか?どっちなんですか?」

「なんでお前はこんな時ばっかりそう目が輝くんだよ!?」

「弄り甲斐がありますからね」

「ほら、火神、自販機あるぞ……って先に人が来たな」

「あー……、黒子が少しうぜぇけど、喉が渇いてるのはマジなんであの人達の後に買う、ます」

「進、後で金払うから……、お前何してるんだ!?」

「桜庭、自販機がおかしい。ボタンの配置がいつもと違う上にドリンクが出ん」

「ああ、なるほど……。この種類の時点でお前に買わすべきじゃなかったな……。畜生、またショーグンに怒られる……」

「……自販機ってあんな簡単に壊れるんだな」

「そもそも自販機が煙上げてる姿なんて初めて見たわ」

「……火神くん、買えなくなっちゃいましたね」

「それ以前の問題な気もするけどよ……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20130327〜20130618

back

「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -