もしかして、狸寝入りですか?






あぁ、私はどうすればいいのでしょうか。
隣ですやすやと眠りこける彼女は、下着だけの状態で。
昨夜そのような行為に及んだ覚えはないし、彼女はフェリシアーノ君の幼なじみらしいから、このようなことは当然なのかもしれないけれど。

「私には刺激が強すぎますよ…っ!」

どうしようかと置き場に困っていた腕に、むにゅ、という柔らかい感触がしたので隣に目をやると、彼女の形の良い胸に押しつぶされた私の腕。
途端に急発進する心臓に彼女は気づいていないのか、それとも私をどきどきで殺す気なのか。
どちらにせよ、爺の心臓は恐ろしい程に高鳴っているわけで。
ぽす、彼女が寝返りを打つことで突然縮まった距離に更に心音が速くなる。

「なまえ…さん、」

早く起きて下さい。
そうは言っても、彼女は寝ているから全く効果がなくて。
どうしたものかと悩んでいるうちに、いつの間にか彼女は目覚めてしまっていた。




─もしかして、狸寝入りですか?─


(ねぇねぇ、キクは何にもしてこなかったよ?)
(えー。でも、今日は寝不足だって言ってたよー)

(フェリシアーノ君、何を教えたんですか)
(おかげで、私が朝からどれだけ苦労したか…っ!)



2009.11.16 修正



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