どっちの勝ち?(修正中



『トシ、大好き〜』


「俺の方が好きだぜ」





─どっちの勝ち?─





『あたしはね、世界で一番トシが好き!』


あたしの勝ちでしょ?

なんて言って抱きついてくる彼女の頭を撫でる。


「俺は、この世の中で一番…だぜ?」


ニヤリと笑えば、顔を赤らめて反抗してきた。


『あたしの方が好きだしっ!』


こんぐらい!
と腕を目一杯に広げて俺に見せる彼女は必死で。

つい、頬が緩んでしまう。


「でもな、」


俺の方がもっと、好きだ

なんて、柄にもねェ甘ったるい言葉を吐く俺をびっくりしたような表情で見つめてくる。


「な、何だよ」


見つめられることで火照ってきた俺の頬をつついて、そこに口づける。


「っにすんだ…!」


途端に、火がついたように熱くなる頬。
それを見て笑う彼女。

全部が全部、愛しくて。


俺も負けじと口づけた。



『トシ、大好きだよ』


「俺の方が…な、」




お前のことだけを、愛してんだよ。




(お二人さん、ちょいとよけてィ)
(…邪魔すんな)
(あ、土方さんは冷蔵庫逝きでさァ)
(漢字変換違ェだろ!)

(いや、そこ突っ込まないでしょ)


(いっつもいちゃこいてるからイライラするんでィ)
(別にいいだろ)
(あー、ちょっと見回り行ってきて下せェ。そして土方だけ帰ってくるな)
(どういう意味だ)
(そういう意味でさァ)


──────────
企画SS8つめです!
香保里さまリクエストの土方激甘。
もっと甘くしたかったけど、撃沈しました←



2008.05.23
夕凪


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