風紀委員長×会長
 
 
 
 
 
 
 
 
「…っ!また負けた!」
 
そう言ったのはこの学園の生徒会長、笹堵 望(ササガキ ノゾム)である。
 
彼が見ていたのは、今期末のテストの順位結果だ。


「よぉ、会長さん。今回も俺の勝ちだな。」
 
そう望の後ろから声をかけたのはこの学園の風紀委員長、黒滝 龍斗(クロタキ リュウト)である。
龍斗は青い髪に深い緑の目という風紀らしからぬ風貌をしている。
この学園はいわゆる王道学園というもので望にも龍斗にも親衛隊があり、野外はこの2人の出現に黄色い声を出している。
 
 
「うるせぇ!今回は調子が悪かっただけだったっての!お前なんか俺が本調子だったらけちょんけちょんだし!」
 
望と龍斗は学年の主席と次席を争う中だ。
しかし望は龍斗に一度も勝てないでいる。
 
「いつもそう言ってるじゃないか。おチビちゃんには俺をこす事は無理だな。」
 
と龍斗は望の頭をくしゃくしゃと撫でまわしながら馬鹿にしたように言う。
 
「ぐあー!頭を撫でるな!俺が小せえんじゃなくて、お前が無駄にデカいだけだ!」
 
龍斗の手を払いのけながら望は言った。
望は175cmと小さくはないのだが184cmの龍斗とは10cm近くの差があり、必然的に望は小さく見られる。
 
「何だよ!風紀委員長のくせにおもいっきり風紀乱してる格好しやがって!」
 
という望も明るい茶髪に青い目をしているのだが。
 
 
「負け惜しみにしか聞こえないな。そういう事は俺に勝ってから言え。」
 
嘲るように言う龍斗に頭にきたのか望はキッと龍斗を睨み、
 
「次は絶対勝つ!俺が勝ったらなんでも言う事聞けよな!俺が負けたらなんでも聞いてやるよ!」
 
と言い放った。
 
そうすると龍斗は意地の悪い笑みを浮かべ、
 
「二言はないな?面白い、乗ってやろう。お前が俺に勝つ事はまず無理だがな。」
 
と楽しそうに言った。
 
「言ったな?忘れんなよ!絶対勝ってやるからな!ばか!覚えとけ!お前を倒すのは俺だけなんだから他のやつになんか負けんなよ!絶対だからな、ばかやろう!」
 
望はそう言い残して去っていった。
 
 
 
「あー…可愛いー…」
 
と、とても楽しそうな笑顔で呟く龍斗を残して。
 
 
 
 
 
 
 
 
(…会長が風紀委員長のものになるのも時間の問題だな。)
 
とその光景を見ていた生徒たちは皆同じことを思った。
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
多分続き書くと思う(笑)
でもこういうの好きなんよねー
 
 
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