風紀委員長×会長
 
 
 
 
 
 
 
 
「…暑い。」
 
そう小さく呟いたのはこの学園の生徒会長、笹堵 望である。
 
「なんで俺がこんな事しなきゃならないんだ…」
 
残暑が厳しいこの時期に望は強い日差しを避けるように影を歩いている。
向かう場所はというと、
 
 
「それはお前がアイスが食べたいと言ったからだろう?おチビちゃん。」
 
そう言ったのはこの学園の風紀委員長、黒滝 龍斗である。
 
向かう先はそう、龍斗の部屋だった。
 
 
「いきなりアイス食べたい、とか言い出したおチビちゃんが買い出しの途中で熱中症にでもならないか心配でな。迎えに来たぞ。」
 
「だからチビじゃないっての!熱中症とかそんなやわじゃねぇ!」
 
そう言い返す望をあしらいながらさりげなく荷物を望の手から龍斗は奪う。
 
 
「…っ!」
 
そしてその空いた手と己の手を絡めた龍斗は満足気に笑った。
 
 
「な、何すんだ!あ、ああ暑いだろっ」
 
「直に冷房が効き過ぎた部屋に行くんだ。問題はない。」
 
「い、意味わかんねーってのっ!」
 
 
龍斗は繋いだ手は離さずにそのまま望を部屋へと引っ張っていく。
 
部屋に戻った2人は調節された温度に息を吐いた。
 
それも束の間、ソファーに深くもたれかかっている望に龍斗は覆いかぶさった。
 
「アイスも良いけど、その前にお前を喰わせろよな、望。」
 
「…っ!な、く、くくクサイ台詞吐いてんじゃねーよ!ばか!」
 
 
真っ赤な顔の望が落ちるまで、あと5秒。
 
 
 
 
 
 


 
 
 
お久しぶりです…
だいぶ鈍ってますので、何が書きたかったか分かりません…
とりあえず夏はアイス食べたくなるよね…ってあれ?
 
 
 
 
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