俺様美形×平凡バーテン
歌舞伎町アリス続編
 
 
 
 
 
 
 
「ちょっと聖夜さん!仕事して下さいよ!」
 
「してるって。ちゃんとお前かまってんじゃねぇか。」
 
「してません!セクハラで訴えますよ。」
 
「つれなねぇなぁ、恋人だろ?」
 
「ふざけてないで仕事して下さい。」
 
 
 
俺はあの店をやめ、同じくホストをやめてバーを開いた聖夜さんの下で働いている。
 
 
仕事は前と変わらない。
変わったのは、
 
 
「だから、お尻触らないでくださいよ!」
 
「いいじゃねぇか、減るもんでもなしに。」
 
 
聖夜さんがセクハラしてくるってことだけだ。
 
 
 
 
「あははっ聖夜くんも若いねぇ。」
 
「俺たちもまだまだ負けてられないな。」
 
 
お客さんもお客さんで俺達を見て楽しんでいる。
 
 
 
「笑ってないで助けて下さいよ…。」

「いやー、聖夜くんの恋が実ったのが嬉しくてね。」
 
「俺達もずっと応援してきたからなあ。」
 
「え?」
 
「聖夜くんの片想いも長かったな、あれは。」
 
「あれはあれで楽しかったけどな。」
 
「え、いつから片想いしてたんですか?」
 
「いつだっけ?2、3年前くらいだっけな…」
 
「3年前だな!聖夜くんがホスト始めたくらいだから。」
 
「…本当ですか?」
 
「本当本当!聖夜くんずっと君の事目で追ってたしね。」
 
 
3年前と言えば、俺が聖夜さんを好きになった頃だ。
 
 
 
「そんなに前から…」
 
「そうそう。あれ?直哉くん顔赤いよ?照れてるのかー」
 
「可愛いねぇ。何はともあれくっついてくれてよかったよ。」
 
「…ありがとうございます。」
 
 
 
 
お客さんのもとを離れて、聖夜さんのもとに戻る。
 
 
 
 
 
「何楽しそうに話してやがったんだ。浮気か?」
 
「違いますよ。」
 
聖夜さんは俺の腰を引き寄せる。
その手も俺様な言葉も、3年前から俺に片想いをしてた事を知ったら何故か可愛く思える。
 
 
「あんまりフラフラしてると喰うぞお前。」
 
「ここお店ですよ、聖夜さん!」
 
「店じゃなかったらいいのか?じゃあ家でたっぷり可愛がってやるよ。」
 
そう聖夜さんが耳元で囁く。
 
「たっぷりサービスしてあげますよ。…誠二さん。」
 
にんまり笑って返してやる。
そのまま聖夜さんの手を解いてホールの方へ向かった。
 
 
 
 
 
「…反則だろ。」
 
 
と言う聖夜さんを残して。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
拍手でフリリク受けたので続編書きました!
ちょっと小悪魔な直哉です^^
 
 
 
 
 
 
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