風紀委員長×会長 2
ざわざわとある一点に人集りが出来ている。
その全員の目線の先には一枚の大きな紙。
そう、学期末テストの結果が張り出されているのだ。
各生徒が思い思いに見ていると、ふと道が開けた。
「……くそ!またかよ!」
と言ったのは我らが生徒会長、笹堵 望である。
「約束は守ってもらえるんだろうなぁ、おチビちゃん。」
何処からやってきたのか、そう声をかけるのは風紀委員長の黒滝 龍斗である。
「うるせー!わかってるっての!荷物持ちでもなんでもしてやらあ!」
と強気に言ってはいるものの、望の目は少し不安に揺らいでいる。
それに気付いた龍斗はふっと口角を上げ、
「今週の日曜空けとけよ。デートだデート。」
と言った。
「デートってなんだよ!つつつ、つ付き合ってないだろ!出掛けるって言えよ!」
それに対して望は顔を真っ赤に染め、動揺を隠しきれない様子で答えた。
「ちゃんとオシャレしてこいよ?おチビちゃん。」
「…っ」
龍斗はそう言うと望の頭を少し撫で、その場を後にした。
望はというと真っ赤な顔をさらに赤くし、
「デートなんかじゃないし…ただ負けたからアイツのわがままに付き合ってやるだけだし…」
とブツブツと呟きながら去って行った。
週明けの月曜日、龍斗の姿を探して一目見ては逃げ、一目見ては逃げを繰り返す望と、それに気付いているくせに気付かないふりをして、楽しそうに笑う龍斗の姿があった。
(日曜に何があったかわからないが、会長が風紀委員長に落ちてきてるのは事実だな…)
と思った生徒がいたとかいないとか。
続き書いてみたー
デートの内容書いて欲しいって声があったら書くかも´`
無くても書くかもだが(笑)
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