鬼滅SS | ナノ
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これと同一夢主

「ずっとここにいるつもりか」

 すぐ傍で聞こえた猗窩座さんの声に目を開ける。彼は肩に担いでいた首のない胴体を、そっと隣に並べて置いてくれた。そう、私はまた無惨様に首を刎ねられて頭部だけの存在になっている。

「ありがとうございます、猗窩座さん」
「なかなか起きあがらなかったが、調子でも悪いのか」
「いえ、首を刎ねられた余韻に浸ってました。久しぶりに無惨様に触れてもらえたので」
「……そうか」

 猗窩座さんは何とも言えない表情を浮かべ、そのままどこかへ去っていってしまった。

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