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「#お仕置き」のBL小説を読む
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 今日も今日とて帰宅早々に化粧も落とさず、お気に入りのビーズクッションに倒れ込んだ。駄目だ、もう一歩も動けない。

「シャドウ聞いて」

「どうした」

「今日は良かれと思ってやったことが全部裏目に出て、ひとつ残らず注意されちゃった」

「そうか」

「笑っちゃうよね。気を遣ったつもりが空回ってばっかりで、なんで、」

 どうしていつもこうなってしまうのだろう。要領が悪いというか融通が利かないというか。自分のあまりの不甲斐なさに泣けてくる。他の人はもっと上手に仕事を進めているのに自分はどうだ。迷惑をかけてばかりで、怒られては謝っての繰り返しではないか。

「名前、あまり自分を責めるな」

 優しい言葉と一緒に頭を撫でられて、ただでさえ脆い涙腺が崩壊する。堰を切ったように溢れ出す涙と仕事の愚痴。シャドウにとってみれば楽しい話ではないだろうに、彼は相槌を打ちながら最後まで話を聞いてくれた。


「ごめんね、こんな暗い話して」

「謝る必要はない。僕が聞きたくて聞いているんだ」

 そう言って差し出されたハンカチを受け取ると、また涙がこみ上げてくる。泣きじゃくりながら「シャドウがいてくれてよかった」と言えば痛いくらいに抱きしめられた。

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