「うう……闇だ……」
「昨日言うてた都市伝説の話か？」
「いえ、身内の話です。この前帰省したんですよ」
「そら大変やったな。はいはい」
「まだ何も言ってません」
「嫌や、俺その話聞きたない」
「聞いてくださいよ〜！わ〜ん！」
「ええ歳した女が泣くなや……」
「関係が良好だと思ってた親族同士が実はバチバチに揉めてた話を聞いちゃって」
「あるあるやん」
「知らなかったの私だけだったらしいです。だからみんな顔合わせても微妙な感じだったんだ……」
「おー」
「こんな世界知りたくなかった！みんな仲良いと思ってた平和な世界に帰りたいです」
「そんなもんや」
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