※夢主は三橋の双子で妹
「伊藤ちゃんそれ一口ちょーだい」
「あっ、待」
「ん?」
「い、いや、俺はいいけど……その、ストローが」
「あー、おいしかった!ありがとね」
「……おう」
「で、ストローがどうしたの?」
「だからその、女の子が男の飲みかけのジュースを飲むのは……」
「大丈夫! 伊藤ちゃんにしかしないから」
「えっ」
「だってほら、貴志は金欠だからジュース買わないし」
「ああ、そういうこと」
「なんで顔赤くなってるの?」
「あー!伊藤!また俺の妹をたぶらかしてやがんのか!」
「バカ言ってんじゃねえ違ェよ!」
「貴志が金欠だって話をしてただけだよ」
「うぐっ、否定できねェ……」
「ははっ、三橋はホント名前ちゃんには弱いよな」
「なんだと伊藤ォ!」
「だから喧嘩はやめてってば! この前お母さんの財布から三千円抜いたことお母さんにバラすよ」
「なんで知ってんだよ」
「見てた」
「見てたなら声かけろ」
「いつか脅しのネタとして使えるかと思って」
「おめーねじ曲がった性格してんな」
「貴志にだけは言われたくない」
「ごもっとも」
prev next