SSS other | ナノ
×
「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -


 眩しい。昨夜はちゃんと遮光カーテンを閉めて寝たはずなのに、陽の光が私の眠りを妨げている。仕方がないので二度寝を諦めて体を起こした。早く支度をして会社に行かないと。昨日残してきた仕事が山ほどデスクに……

「……仕事って、何の仕事だっけ」
 
 昨日残してきた仕事なんてあっただろうか。沢山仕事が残っているという記憶だけはあるのに、肝心の内容が全く思い出せない。

「名前、朝礼始まるわよ」

 部屋の入口からユークレースが顔を覗かせた。もう朝礼が始まる時間だったのか。レッドベリルお手製の夏服に着替え、置いてあった剣を手に取った。

「……?」

 胸にぽっかりと穴が空いたような感覚がする。私は何かを忘れている?昨日までずっとここで月人と闘っていたはずなのに、どうしてこんなにも胸がざわつくのだろう。どこかが欠けているわけでもない。それなのに大事な何かを失くしている気がする。

「おはよ。難しい顔してどうした?」
「あ、ううん。なんでもない」
 
 イエローの声にハッと我に返る。この謎はあとでルチルに相談するとして、今は朝礼のことだけ考えていよう。

突然宝石世界に放り込まれるものの、過去の記憶がないトリップ夢。
宝石世界に馴染み、自らも宝石になってる。
続きはそのうち書けたら書きたい。



prev next