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「#お仕置き」のBL小説を読む
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「逃げちゃおうか。僕と、二人で」
何もかもが嫌になったと泣く私の手を、乱の綺麗な手が包み込む。どこへ。涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げれば、穏やかに微笑む乱と目があった。何も言わない彼に手を引かれるまま、私は本丸を出る。きっともう此処へ戻ってくることはないのだろう。それでも私は、乱さえいてくれればそれで良いと思った。乱が一緒なら、どこへだって。
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