「すみません、郵便局の者ですが」
「あ、おはようございます」
「マダラ様の奥様でしょうか?」
「え?あの、」
「お手数ですがこちらの封筒をマダラ様に渡して頂けますか?それと『先日はたいへんお世話になりました』とお伝えください」
「はあ、わかりました」
「それでは失礼します」
「ありがとうございました」
「郵便か?我が妻よ」
「封筒と伝言を預かってるよ。それと私は妻じゃないからね」
「そう遠くないうちにお前は俺の妻になる。ならば妻と呼んでも構わんはずだ」
「ええ……そんな予定ないよ」
「何だと?俺以外にお前を幸せにできる男がいるとでも言うのか」
「マダラさん近い」
「どうなんだ、名前」
「どうって言われても」
「……」
「……」ぎゅっ
「!」
「外は寒いから早く家に入ろう。ね?」
「……そうだな」
「(とりあえず妻がどうとかの話は避けられたかな)」
「結婚についての話は部屋でじっくりするとしよう」
「……」
「……」
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