「マダラさん!今日は何の日か知ってます?」
「これだろう」
「あ、ポッキー買ってたんですね」
「お前がそこまで言うなら仕方がない。ポッキーゲームとやらに付き合ってやろう」
「まだ何も言ってませんよ」
「言わずとも分かる。さっさと咥えろ」
「マダラさんストップ。今日はポッキーの日であると同時に、他の日でもあるんです」
「他の日だと?」
「チンアナゴの日です!」
「チンアナゴ」
「そう、チンアナゴです。せっかくなので水族館に見にいこうと思ってるんですが、一緒に行きませんか?1111組限定でグッズも貰えるみたいですし」
「ほう……それは興味深いな」
「じゃあ早く行きましょう!遅くなるとグッズがなくなるかもしれませんからね」
「そうだな」
「……」
「何だ」
「いえ、あっさり承諾してもらえたからびっくりして。断られると思ってたので」
「俺がお前の頼みを断るはずがないだろう」
「ありがとうございます」
「照れているのか?頬が赤い」
「ま、マダラさんの気のせいです!ほら、早く行きますよ!」
「フッ……そんなに急がずともチンアナゴは逃げんぞ」
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