※現パロ、夢主とサスケは高校生
「仏様に会った話を聞いてほしい」
「仏様?」
「学校の帰りに寄ったパン屋さんで出会ったの。ちなみにその時のお財布の中身は240円でした」
「小学生かよ……」
「き、今日はたまたま手持ちが少なかっただけだから!だから買うのは一つだけって決めてたし。それでね、行ったら閉店時間が近かったからパンが一ヶ所に集められてて」
「ああ」
「そのせいで値段がわからなくなってたんだよね」
「……」
「でも一個だけなら240円で足りるでしょ、と思ってレジに行ったら」
「……」
「まさかの354円で」
「……」
「『手持ちが240円しかないので、そこのATMでお金を下ろしてくるまで取り置きしてもらってもいいですか?』って正直に伝えたの」
「店員も困惑しただろうな」
「そしたら『それなら240円で構わんぞ。ただし、他の人には内緒ぞ』って240円で売ってくれたんだよ!仏様だ!って思った」
「随分なお人好しだな。つーか、そんなのありかよ」
「柱間さんって言うんだけどね、今度改めてお礼に行くつもり」
「柱間……?もしかしてマダラの話によく出てくるあいつか」
「うん。多分そうだと思う」
「その話、マダラの前ではするなよ」
「何で?」
「面倒になる予感しかしない」
「わ、わかった」
「お前達、俺に隠し事をしようなど百年早いぞ。話は既に聞かせてもらった」
「マダラおじさんいつからそこに……!」
「最初からだ。そんなことよりも俺の名前を誑かそうとは……柱間ァ!」
「仏様を悪く言わないで!本当にあの時の柱間さんには後光が差して見えたんだから」
「俺だって後光くらい差している」
「変な所で張り合おうとしないで。あと私はおじさんの物じゃない」
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