サスケ奪還の任務に失敗し、病院での療養を終えた俺はエロ仙人と旅に出ることになった。とは言っても旅に出るのは明日からだ。だからその前に一度、一楽に立ち寄ることにした。すると先に来ていたらしい名前姉ちゃんがラーメンを食べていて、挨拶もそこそこに俺もラーメンを注文した。
「しばらく旅に出ることになったんだってばよ」
「そっか……寂しくなるね」
「どれくらいかかるかはわかんねえけどさ、また新しい術を覚えて帰ってくるから期待して待っててくれよな」
「わかった。楽しみにしてるね」
「おう!」
「それなら、今渡しておいたほうが良さそうだね」
「?」
「御守りだよ。迷惑でなければ受けとってもらえると嬉しいな」
「えっ、これ貰ってもいいの!?俺が!?」
「うん。きっとナルトくんを守ってくれるよ」
そっと手渡された赤い御守り。綺麗な桜の刺繍が施されているそれは、どことなく姉ちゃんに似ていた。
「名前姉ちゃん、ありがとう。絶対大事にするってばよ」
「ふふ、修行頑張ってね。また元気な顔を見せてくれるの、楽しみにしてるから」
「おう、姉ちゃんも元気でな!」
改めて気合いを入れ直し、貰った御守りを握りしめた。俺ってば、絶対強くなって帰ってくるってばよ。
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