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∴ハナミズキという曲はテロ戦争などに関連する曲だそうです。が、ここの話では表向きの歌詞(深く考えないで)を見て考えた話です。
∴悲しくはないですが結ばれもしないです。絶賛片思い中です。
∴田舎町中学生パロでバスケ関係ないです、ごめんなさい。
∴上記の内容に不満、苦手、そういったものがある場合はご遠慮ください。


私が住んでいるのは、田舎町。
誰が見ても田舎だと言い切れるだろうこの町に私は住んでいて…。
でも田舎だからといって悪いことは一つもない。
自然豊かで空気が綺麗。
そして何より、あの人と一緒に登校できること。
付き合ってはいない。ただ近所だから、という理由でも嬉しい。

「神無月。」
「宮地!」

宮地清志、この人が私の好きな人、大切な人。
この思いは、もちろん宮地も、誰も知らないわけで。
けど、この気持ちが届く前に宮地は私の前から消えてしまう。
そのことを知ったのは、一昨日で、聞いた時は驚いた。

「神無月、俺、明後日くらいには引っ越すんだ。」
「え、ええ!?…嘘。」
「嘘じゃねーよ、だからもう一緒に学校行けねーんだわ。」
「うん、わかった。それじゃあ、明後日、宮地ん家行ってお見送りする!」
「おう、」

そして今日、そのお見送りの日で、今にも泣きそう。

「宮地!」
「おお、早いな。」
「うん、そうでもしないと宮地行ってしまいそうだし。」

本当にそんな気がした。
私が来る前に跡形もなく消えてしまいそうで。

そのあと、色々話をしたけれど、やっぱり私の気持ちは伝えられなくて…。

「んじゃあな!」
「また、遊びに来てね!」

都会に引っ越す宮地が、こんな田舎に来るはずなどない、と思っているにもかかわらずそんな言葉しか言えなかった。

ああ、もう会えないんだ。
けれど、なぜか悲しくなかった。
宮地は私と違う方向を進んでいくんだ。

宮地はこの気持ちを、

「知らなくてもいいんだよ。」

この恋に終わりを告げる風が吹く、中学二年生の夏。

あなたは今幸せに生きていますか。

そうやって、今ここにいるはずもないあなたに問いかけたのは、それから何年も先の夏のこと。




20130719書きたいことが上手くまとまらなくて駄作に。


(歌:一青窈/ハナミズキ)

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