貴方を待っています | ナノ


*短い

まだ開きそうにない瞼を無理やりこじ開け身を起こす。
そして台所に向かい朝ご飯をつくる。私の分と彼の分。
彼の大好きな甘い卵焼き。卵焼きは甘いのが好きなくせにコーヒーはブラック、カレーも辛口。
どういうことなのか。…かわいいからいいか。
朝ご飯をだいたい作り終え、彼が私も先ほど眠っていたベッドのある部屋を見るが一向に起きてきそうにない。
…起こしにいこう。

「きーよーしーっ」

もぞもぞ、かなりのローペースで起き上がってきた彼。
おはよう、と手を振ると彼は眠そうな目のまま手をひらひらさせた。

「(は、破壊力がえげつない!!)」

その姿をどうしてもおさめたい私。
携帯を取りに台所へ戻り、そしてもう一度寝室にいくとベッドの上で座ったまま寝かけている彼。
急いでシャッターを押す。おしまくる。

「(うおおおおおお!!)」

待ち受けにでもしとこう。
あ、そのまえに高尾くんに送らないと。レアきよしくんを。

20131204





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