嫉妬が生んだ感情




「ねぇ、どういうこと・・・ちゃんと説明して」

「いや・・あの」


イラッとする


何なんだよその微妙な返事


「はぁ」


ため息を吐くと目の前にいる勇人はびくっと肩を動かした


「・・・」

ベッドの上から勇人を見下ろす

下を向いて床に正座している勇人


「・・フェラして」
「え・・・?」


いきなりのことに驚く勇人


「しろっつってんの」


イライラする


「早く」


怯えたような顔が一瞬見えた

こんなに怒らせたのは勇人だからね・・


少し震えた手で俺のズボンを下ろした










ーーーーー・・・










「ふ・・・はぁ」

「下手くそ」


初めてなのか慣れていない手付きと口使い


・・初めてじゃなかったら怒るけど



ただ口に含んでいるだけではお世辞にも上手いと言えない


けど気持ちよくないわけではない


涙が流れそうな顔

上手くいかなくて焦った表情


SMシュミでは無いがそんな顔を見てるとぞわっとする「っは・・・顔に出してい?」

「ん・・っ?」

少し顔を上げた勇人

返事を聞かずに髪を引っ張り口を離させて顔に出した


どうしたらいいのか分からず困った顔をしている


「その顔最高」


そう一言言って携帯で写真を撮った


「次また俺のこと怒らせたらこの写真ばらまくから」


そう言うと勇人の顔がサァーっと青くなった


もちろんそんなつもりはない


「洗面所使っていいから顔洗ったら帰っていいよ」


「慎吾さ・・」

「帰れって」


そのときの顔は流石に見れなかった

きっと酷く傷付いた顔をしているに違いない


その証拠に勇人は手足を震えさせゆっくりと部屋を出た



俺はひとりベッドに顔を埋めた


「俺って嫉妬したら何するかわかんねぇ・・・」


いつも後になって後悔する

何度同じことを繰り返しても学ぶことの無い嫉妬心


「最低だ・・・」


誰も居ない部屋にはその声だけが静かに響いた




*end*



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あとがき

慎吾さんは嫉妬したらけっこう酷いことしちゃうと思います


「俺何にもしてないのに・・」

家の前ひとりでつぶやくが当然相手にこの言葉が届くことなく涙だけが頬を伝って落ちた

という台詞を入れたかったです

嫉妬の原因は皆様のご想像に任せます
でわでわ、読んで頂きありがとうございました!


終わり



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