愛。 11



10月

寝坊をして学校に遅刻をしていった俺は前の方に知っている人物を見つけた


「しゅーた」

彼も寝坊したのか、それとも今日も学校に行かないのか

まぁどっちでもいいけど


「俺のこと覚えてる?」

「・・・佐久間先輩」

覚えてたか

身体だけの関係でも名前は覚えるんだね

「1ヶ月ぶりぐらいですね」

「そうだねー」

「近々また会いませんか?」

「あー・・・」


柊太は知らないかも知れないけど俺は一途なんだよ?

身体だけの関係なんて・・・


「それね、もうやめたんだ」


だって



「俺榎月さんと付き合うことになったから」


榎月さんだけを大切にしたい


だから榎月さんを傷付けたくないし誰にも傷付けて欲しくない



「俺榎月さんのこと本気で好きになっちゃった・・・だからさ、柊太見てるとイライラする」


ふたりの間に何があったかなんて知らない

けど榎月さんがあそこまでしているのに、柊太の態度が解らない

俺は人間だからさ、好きな方の見方をしちゃうよ





「榎月さん傷付けたら許さないから」




例え弟のあんたでさえ許さない。



11 完


(140512)



戻る


 
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -