君の気持ち、僕の気持ち。 24



夕方、部屋でダラダラしていると携帯に電話が掛かってきた


「はーい」

誰かも確認せずに出てみれば全く予想もしていなかった人だった


「「もしもし、俺だけど・・・」」

「え・・・大野?」

驚いた俺は姿勢を正して何故か正座をしていた

「「うん、あのさ・・・明日夕方の6時頃暇?」」

「暇だけど・・・何で?」

「「明日部活5時までだから、一緒に祭行かない?」」

お祭り

その言葉を聞いて俺は自分でも驚く位テンションが上がって、勢い良く立ち上がっていた


「行きたい!」

「「ん・・・じゃあ明日6時近くに迎えに行くから」」

「わかった」


電話を切った後、俺は嬉しくて明日の支度をし始めた

デートに誘われた女の子みたいにうきうきしている自分を自分で少し引いた


だって本当に嬉しいんだ

久しぶりに大野の声が聞けて




久しぶりに大野と遊ぶ約束ができて



こんな小さなことでも

俺にとっては大きなこと


大きな喜びなんだ。



24 完


(140107)



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