君の気持ち、僕の気持ち。 17



テストも終わってもう少しで夏休み

そんなある日、国語の授業で先生がある課題を持ってきた


「国語の授業はあと4回ですが、その中で皆さんに簡単なレポート作製をしていただきたいと思います」

レポート作製

テーマは生き物についてなら自由らしい

「それでは4人一組でレポートを作製してください」

その言葉を合図に教室がざわつく

「瀬戸一緒にやろー」

いつもの様に瀬戸を誘う

また大野を誘えなかった

そう思っていると後ろから肩を叩かれた

「あ、大野も一緒にやろ」

その瀬戸の言葉で肩を叩いた人物が誰かわかり心臓が騒がしく鳴り始めた

その所為かてんぱってしまうと大野が俺の耳元で小さく呟いた


「大丈夫、変じゃないから」


その言葉に俺の心は驚くほど落ち着いていった

俺は今まで何に怯えて大野を誘えなかったのか

そう思うくらい今まで周りを気にしていた自分が馬鹿らしくなってきた


少しずつ

少しずつでいいからひとつひとつのことに慣れていきたいな。



17 完


(131228)



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