幸せな日々なんかなかった




俺と勇人が一緒に住みはじめてもうそろそろ1年


ずっと仲良いままなわけなく時々けんかもする


今日も俺がちょっとしたことで怒っちゃって外に行ったきり帰ってこない


探しには行かない

こういうときはいつも夜中に帰ってくるから


そう、こういうケンカははじめてじゃない


でも今日はいつもと違った

夜中に帰ってこなかった


電話をかけても出てくれず

探しに行くにも会社にいかなくちゃならなくてとりあえず行くことにした






・・・






会社から帰ると勇人の靴があった

部屋に入るとソファで横になっていた




「どこ行ってたの」

「うーん・・・」

「心配したんだよ?」


「・・・嘘つき」

「嘘じゃないよ」


そう言って抱き締めると微かにタバコの匂いがした


「・・・タバコ吸ってたっけ」

「・・・」

「吸ってないよね」


どうしてタバコの匂いがするか聞いてみた

「あの人が吸ってたから?」

「あの人・・・?」

「俺のこと好きでいてくれる人」

それを聞いて頭の中が真っ白になった

「ちょっ、とまって・・俺だってちゃんと好きだよ?」

「・・俺からみてそうは感じられない」


勇人はそう言ってこの部屋から出ていった



どうして




一緒に住んだら幸せな日々があるのかと思った


でも違った


俺が束縛しすぎた



愛情の裏返り


嫌いなんじゃなくて好きなんだよ



今ちゃんと気持ちを伝えても手遅れですか?




お願いだから


戻ってきて・・・





*end*


_________________

あとがき

頭の中の考えが360℃変わりました

ほんとうはこんな文じゃなかったのです

終わり



戻る