「ふ・・・は、ぁ・・っ」
「あんなに嫌がってたのに、感じてんじゃん」
「っ・・ねぇ、おかしく、ない?何で、こんなとこで・・・っあ」
ほんと、何でこんなところ・・・
デパートのトイレなんかでシてんの俺たち!?
「緊張感あっていいしょ?声聞こえたらどうしよう・・って」
「―っ・・・、」
その言葉に唇を噛み締めて声を必死に押さえる
そうだよ、いつ誰が入ってきてもおかしくないんだ
「ほ、んと・・・っやめろ・・って・・・っ、」
「止めて良いの?もう出そうなんじゃない?」
確かに先程から自身を弄られ、後ろには指が入っていて流石にそろそろ限界だった
止めたいけど止めたくない
そう頭の中でふたつの選択と戦っているとベルトを外す音が聞こえてきた
「っえ・・・まさか、」
「そのまさか」
今まで便器に手を付いていた俺の身体は反転させられ、ドアに手を付く形になった
そして休む暇無く、田中の物が挿ってきた
「ふっ・・・く・・・っ、」
田中の腰が動き、速度が増すにつれて快楽からか緊張感からか足が震えだす
「ぅ・・・っ、あ・・・っふ・・・っ」
扉のガタガタという音が静かなトイレに鳴り響く
外に聞こえてしまうんじゃ無いかと思うくらい
声も、聞こえちゃわないかな
そう思った時だった
田中に口を押さえられた
「・・・誰か来た」
コツコツと聞こえる足音
その音にドキドキがピークに達し、早く居なくなれと願っていると、田中がいきなり動きを再開させた
「な―〜っ!、」
再びガタガタという音が鳴り響く
「ゃ・・っ・・・っ、」
――コンコン
「大丈夫ですか?」
心臓が飛び出るかと思った
大ピンチ。
39 完
(140118)
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