このふたりで以後よろしく。 35



最初はっきり言って無理だと思った

だって男同士って・・・

あんなところにあんなん射れて

グロいっつうかなんつうか

だけど田中とならできる気がした

というよりしたいと思った

押し倒された時にはドキドキがピークでヤバかったし

いつの間にか感じまくってるし

名前呼ばれた時にはもう何も考えれなくなって

早く


早く欲しい

そればっか


「た・・・なかぁ」

「ん・・・?」

「も・・少し、こっちこいよ」

胸ぐらを掴んで顔を引き寄せる

してほしい事を言えない

つまりキスしてなんて自分で言えないから自分からする

田中は一瞬驚いた様に強張ったけどちゃんと応えてくれた

そして少し唇が離れた時

「射れっから」

そう言った


「―!ぅ・・あっ」


うわ

何これ何これ


「ぃっ・・・っは、」


何か


「く・・・っっそ!い、たい・・っあ!・・・ほん、と・・ぃ・・・痛い、からっ無理・・・っ!」

「・・・うるせぇな・・さっきまでのかわいい姿どこいったんだよ」

「うっ、せ・・・っは、」


めちゃくちゃ痛い

視界が涙で歪んでく

溜まった涙を田中の指が拭った

「大丈夫」

その優しい行動と言葉に止めてくれるんだと思った

けど

「すぐ気持ち良くなるから」


現実は甘くはなかった


「え・・っ、ゃ・・・んっ、ん・・・!」


田中のが奥まで入っては出ていくことを繰り返す

「あっ・・く・・・っ痛・・・ゃ・・・や、だ・・っ、」


痛い

けど何か痛いだけじゃない


不思議な感覚


「嫌なら、止めようか・・?」

「ふ、ぇ・・・っ」


俺は首を横に降った


あれ、おかしいな

止めて欲しいはずだったのに



「っは・・どう?・・・気持ちくなってきた?」

「んっ・・・あ、ぁ・・は」




そっか、気持ち良いのか


あぁ、くそ

田中の言う通りになって何か悔しいな


「ぁ、あ・・・っも、イ・・・くっ!」

「いいよ」


その言葉で田中の腰の動きが早まる


もう駄目だ

意識がもうろうとしてきた



くそ


終わったら文句言ってやろうと思ったのに


それは叶わないみたいだ


まぁ目が覚めたら言うから覚悟しとけよ。



35 完


(130802)



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