「バイト探さなきゃな・・・」
帰る途中、何気なくそう呟いた
家に着いて驚いた
玄関の前に佐々木が居たから
大きな荷物を持って
「・・・何してんの」
「あのさ」
佐々木は俺の目の前に立つと強い眼差しを向けて言った
「俺と一緒に暮らして下さい、バイトをして生活に困らない様にちゃんと稼ぐから」
一瞬時が止まったような気がした
そんなことを言われるなんて、女になった気分だ
そう思うと可笑しくなって笑うと佐々木は少しムッとした顔で俺を見た
「一緒にバイト探すか」
卒業まで後2ヶ月ちょっと
目標が見つかった
君と幸せになること
それが俺の小さい様で大きな目標。
24 完
(130422)
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