嘘でもそんなことを言うな(高緑) | ナノ

でもそんなことを言うな
 
「真ちゃん、俺真ちゃんに黙っていた事があるんだ」

「何だ急に」

「俺、実は明後日転校することになったんだ・・1ヶ月前から決まってたんだけど言い出せなくて・・・」

「・・・本当か?」

「本当だよ」

「・・・・・そうか」









ーーーーー・・・






「真ちゃんお昼一緒に食べよう、一緒に過ごせる時間も残り少ないんだし」

「あぁ」



「頂きます」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・真ちゃんあのね、」

「今までたくさん迷惑を掛けたな・・俺はお前に感謝しなくてはならないことがたくさんある」

「(やべぇ、どうしよう、言いづらくなってきた)」

「あと2日で感謝しきることなんてできないな・・」

「真ちゃん実は、」

「なんてな、この俺がお前の嘘に引っ掛かるとでも思ったか?今日はエイプリルフールなのだよ、アホめ」

「・・・え?」

「だが、あんな嘘を吐くなどふざけているのか?






嘘でもそんなことを言うな、次言ったら許さん」

「うん・・ごめん、真ちゃん」

「・・・今日はエイプリルフールだが、さっき俺が言った言葉は本当なのだよ」

「真ちゃん・・・!



俺だってお前に感謝しなくちゃいけねぇこと、たくさんあるからな!全部感謝し終わるまで傍に居ろよ?」

「それはこっちのセリフだ」

「ありがとう真ちゃん、大好き。」



end



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