このふたりで以後よろしく。 08



「そんでさぁ」

「いい加減寝かせろや」


あの後佐々木をからかっていたらいつの間にかどうでもいい話しが始まった

話し出したら停まらないようで


もう夜中の2時を回っている


明日も普通に学校だしそろそろ寝なきゃ辛い


「あと1時間は余裕でしょ」

「お前はいっつも何時に寝てんだよ」

この様子だとこいつは毎日遅くまで起きてるんだろうな

だから授業中良く寝てるのか



「じゃあこれで最後」

「何?」

「どうして俺のこと好きになったの?」


・・・どうして好きになった、か

そんなこと聞かれるなんて思わなかった


「好きになる事に理由なんてあんの?」

「ベタなこと言うなよ・・・理由無いわけ?」

「無かったら駄目なの?」


良く考えて見れば最初はいいなって思ったくらいだ

でも嫌われているのを知ってたし、藤原で頭がいっぱいだった


けど、ある日


いつものお前から元気が無くなってた


そしたらいつの間にか目で追いかけるようになってて、気が付けば好きになってた


それからこいつの少しの変化でも解るようになって

その度に、俺が何とかしてやりたいと思った


変化に気付けるようになるって

守ってやりたいと思うって



それって、好きってことだろ?




これの何処が理由になる?



気が付けば好きになってて

理由なんて、無い



「・・ただ守りたいと思っただけ」



誰よりも、





1番に。



08 完


(121230)



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