「そろそろ帰るわ」
「は?帰んの?」
マジで言ってんのこいつ
帰ったら俺がどんな目に合うと思ってんだよ
「泊まってけばいーじゃん」
「何、襲われてーの?」
「は?」
「冗談だよ、ただ単に俺が帰ったら親父とふたりになるから嫌なんだろ?」
ばれてる
まぁ、ばれるよな
付き合ってるけど別に仲良いわけじゃねぇし、泊まれとかおかしいよな
「襲いてーなら襲ってもいいよ」
笑いながら言って見せる
「誰が襲うか」
うん、予想通り
じゃあ襲うわとか言われても困るし
「お前は随分と俺の気持ちを弄んでるよな」
「?」
「何でもない」
弄ぶ・・・?
・・てか
「もう寝んの?」
田中はいきなり横になりだして目を瞑った
「制服皺になんぞ」
「じゃあ何だよ、お前の服貸してくれんのかよ?どうせ着れねーし」
そうだけどさ・・・
確かに田中の方がデカイから着れないだろうけどさ
心配しただけじゃん
何機嫌悪くなってんだよ・・・
意味わかんねぇ。
06 完
(121228)
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