嫉妬故に(宮緑) | ナノ
 

妬故に



※社会人・同居設定



「そのネックレスどうした?」


日曜日

お互いの休日が合い、たまには出掛けようということになってそれぞれ準備を済ませて朝食をとろうと居間に戻った

もう既に支度が済、居間で待っていた緑間の服装を上から細かく見ていくと、見慣れないネックレスを付けていた


「これは買ったんです」

「ふーん・・・」

普段アクセサリーを滅多に付けない緑間にしては珍しかった

ふと、自分の意思で買った物なのか気になった

「いつ買ったの?」

「先週の日曜日に」

「ひとりで行ったの?」

「・・いえ、高尾と」

ほらな、やっぱり

しかもよりによって高尾

自分がどんな目で見られてんのか解ってねぇのか?


「・・高尾に選んでもらったの?」

高尾に買ってもらった?

高尾とお揃い?


「・・あの」


疑問が次々と出てくる

止まらない


「宮地先輩、」

「そんなもん俺とのデートに付けてくの?」

そう言うと椅子に座っていた緑間の腕を引っ張り床へ乱暴に押し付けた


「っ―!」

「こんなもん付けんなよ」

ネックレスに指を絡めて引きちぎる

バラバラになったネックレスを投げる様に床に置いて痕の付いた首に触れた


「お前には俺が付ける物だけでじゅうぶんだ」

首に指を絡めて少しづつ力を込めてゆく

「っ・・ゃめ、」

自分の腕を緑間の手が押さえるもお構い無しに力を入れていった

「宮、地・・せんぱ・・・っ、」

瞳一杯に涙を溜める緑間を見て力を抜いた


「・・ほら、手離せよ・・・もう痕付いたから」

「ゴホッ・・ッ、はぁ・・・っは・・、」

緑間の手が自分の腕から離れたのを確認して自分も緑間の上から避けた


「今日は行くのやめるか」

気分削がれた


それに、自分の気持ちがまだまだ落ち着かない



さて、どんなお仕置きをしようか。



end


(121104)



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