不安心。 | ナノ






不安心。

「は・・、兄さ・・・っ」

「ヒューバート・・・、」


休みを利用してラントに帰ってきた

兄さんに顔を見せるなり直ぐに行為へと繋がった


「っ・・あ―!」

「、声押さえられるか?」

押さえてますよ

そう言いたくて言えなかった

言葉が出なかった


「ん・・っッ、」


この行為は嫌な訳じゃない

でもあまりにも毎回いきなり過ぎて兄さんはただ処理をするために僕を使っているんじゃないかと不安になる


「兄さ、ん・・・っも・・やめ・・・!」


その不安がつい押さえられなくなって視界が涙で一杯になった


「ヒューバート・・・?」

「っ・・何でもな、いです・・、」

「何でもない訳ないだろ」

行為を中断させて涙を拭き取ってくれる指が、頭を撫でてくれる手が、優しくて幼い頃を思い出した

泣き虫だった自分をよく慰めててくれていた兄さんを


「僕は、兄さんの何ですか?」

「何って、」

「性処理的な何かですか・・・?」

再び涙で視界が一杯になったとき、不意に唇が触れた


「そんなわけ無いだろ」

「だって、兄さん毎回・・直ぐにするから」

「・・すまない・・・お前を前にすると我慢できなくなって」

子供みたいな理由

そう思っていると兄さんはいきなり顔を赤くした

「いやほんと・・今までの事が恥ずかしい・・・っ俺は、毎日お前の事ばっか考えててそれで、」


そういう兄さんが何だかおかしくてもうどうでもよくなった

不安に思っていた自分がバカらしい

よく考えてみれば兄さんはそんな人では無かったのに


「兄さん・・・」

「何だ?」


「続き、しませんか?」


そんな事を言った自分が何だか恥ずかしくなりふたりして顔を赤くした。



end


(120923)


ーーーーー

久しぶりに更新

こうなるはずじゃ無かったのですが・・・

内容が薄いし意味が解らないしアスヒュ初めてのボツ小説ですねっ

口調も何だかおかしかったり


因みにタイトルの「不安心」とは「不安」と「安心」をくっつけただけの物です


ここまで読んでいただきありがとうございました!


終わり



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