01
「お前キセキの世代っしょ?てかそれ何」
キセキの世代の奴が同じクラスだった
ラッキーとか思いながら話し掛けると手に変なものを持っていて思わず笑ってしまった
「ラッキーアイテムなのだよ」
「ぶはっww良いね気に入った、どうせバスケ部入るんでしょ?俺もバスケ部入るからよろしく」
そう言いながら手を差し出すと俺の顔と手を交互に見た後溜め息を吐きながら手を出した
「俺、高尾和成」
「・・緑間真太郎」
――あれ?
真太郎って、もしかして・・・
「それじゃあ真ちゃんって呼ぶわ」
「勝手に決めるな」
「いいじゃんいいじゃん、よろしくね真ちゃん」
うん、きっとあの時の真ちゃんだ
かなり記憶が薄れててあんまり覚えてないけどこんな感じの子だった
だけど昔はもう少し性格が柔らかかったと思うけどなぁ・・・
「背たっかいなぁ」
昔は同じくらいだったのに
何食ってたらこんなんになるんだよ
「ずるいなぁ真ちゃんは」
「何がなのだよ・・それよりその呼び方やめろ」
「やだね」
だって、俺にとって真ちゃんは真ちゃんだから
それは昔と変わらないから。
01 完
(120915)
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