あの空の下でもう1度。 07



前の日約束をドタキャンして藤を怒らせてしまった

電話を切られた後掛け直そうか迷ったが余計怒らせてもあれなのでお風呂に入ることにした

疲れていた所為か上がった後メールを確認せずに寝てしまった


そして朝目を覚まして何時かと思い携帯を見ると藤から電話が掛かってきていて、留守電が残っていた

その内容を聞くと自分でも解るほどに顔へ熱が集まっていった

「まったくもう・・・」

早く用事を済ませる為に早速準備を始めた




ーーーーー・・・


用事が済み5時頃電話を掛けると出てくれた

「藤、今外出られる?」

「「うん・・・どうして?」」

「後からわかるから・・・あの公園で待ってる」

あの公園とは幼い頃藤とよく遊んだ公園で藤もどこの公園だか解った様なので特に説明をせずに電話を切った





「遅くなってごめんね」

「こっちこそいきなり呼び出してごめん」

「それで・・どうしたの?」

何にも言わずに藤の肩に手を添えて後ろを向かせる

「目、瞑ってて・・」


肩に手を添えたままそう耳元で言い、多分瞑ってくれただろうという時にポケットからある物を出して藤の首に回した

後ろの金具をとめて再び前を向かせると、いきなり動かされた事に藤が驚いた様に目を開ける


「・・・ネックレス?」


「うん・・今日はそれ買いに行ってて・・・会えるの最後だからずっと一緒に居たかったんだけど、藤にはストラップ貰ったし自分も何かあげたくて・・・いきなり約束断ってごめんね」

「こっちこそキレてごめん・・喧嘩したかった訳じゃないんだ・・・それから、これありがとう・・すごく嬉しい」

藤はネックレスに触れながら微笑んで言ってくれてこちらも嬉しくなった


「今日本当はどうするべきだったか凄く悩んでたからそう言ってもらえて嬉しいよ」

そう言った後、周りに誰も居ない事を確認して優しく抱き締めると藤も抱き着き返してくれて耳元へ軽くキスを落とした


「・・俺もずっと好きだからね」

留守電に残っていた事に返事をする様に言うと藤の耳が赤く染まっていった

「留守電嬉しかった・・もし良かったら今から一緒に居よう?」


「・・・っ帰りたいって言っても知らないから」

その事を承知する様に頷いた後きつく抱き締め直した。



07 完


(120628)



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