無色透明。 感



入学して大分学校に慣れてきた頃バスケ部に入部した

入部してから3度目の部活の途中で神谷が体育館にやってきた

そして部長と話してから練習に加わった

「ねぇ結城、神谷ってバスケ部?」

「知らなかったの?」

知らなかったも何も今までの部活に来ていなかったから当たり前だ

「何で今までこなかったの?」

「・・・さぁ」

結城は一度止まってそう言った

その事に何か知っていると思ったが何も聞かないでおいた




ーーーーー・・・


学校も部活も休みの土曜日

近くのコンビニで買い物をした


「あ・・・、」

品をレジに置いた時

その人物に気が付いた

――神谷・・・


「472円になります」

「あ、はい」

お釣り無くぴったり出すとレシートを返されそれを受け取る

「・・・あの」

「はい」

「・・俺の事解る?」

そう聞いて始めて目が合った


「・・・誰?」



その言葉に一瞬驚きながらも同じクラスで隣の席、同じ部活だということを伝えた

「へぇ・・そうなんだ・・・興味無いから知らなかった」


こいつ・・・クラスの人の名前も顔も覚えて無いのか?


「どうしてそんなに無関心なの?」

神谷は一度上を向いた後再び俯いた


「・・人を信じたって良いこと無いじゃん」


「・・・え?」

「お客さん来たから」


そこで会話は終わり店から出た。



感 完


(120615)



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