嫌だから | ナノ






嫌だから

落ち込む姿には昔から弱くてついOKしてしまいなるべく兄さんとは距離を取って座った

「リチャード遅いなぁ」

「生徒会長なんだから仕方無いわよ」

それぞれ弁当箱を開きながら話しているとリチャードらしき人が戻ってきた

「遅くなってすまないね」

「こっちこそ先に食べてて悪い」

「おや?そちらは・・・」

目線がこちらへ向き気分が悪くなりふいっと横を向いた

「確かアスベルの弟だったかな?」

「そう、」

「違いますっ!」

兄さんの言葉を遮って出た言葉

それに暫し沈黙が流れるが校内放送により破られた


―剣道部は今すぐ職員室前へ集合―


「あ・・・俺行ってくるな」

笑いながら出てく兄さんだが内心はきっと嫌な思いをしているに違いない

「・・君はどうして違う何て言ったのかな?」

本当の理由を言えば済むものだが僕のプライドがそれを許さなかった

「別に、あの人と兄弟に思われるのが嫌だからですよ。」





嫌だから

(似てないと言われるのが)



04 完


(120509)



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