あの空の下でもう1度。 45



「ぅ・・あ・・・ぁ、水・・入っ・・ッ」

中で指が動くのに合わせて水が少しずつ中に入ってくる

その感覚は今までで経験した事が無く気持ち良いのか気持ち悪いのかよく解らない


「挿れていい・・?」

「ま、だ・・・だ・・め・・・っ!」

そんな言葉も聞かずに東の自身が中に入り込む

それと一緒に水も入り身体が大きく反応した

「ん・・っあ・・・ゃ、」

東が動く度に水が揺れて音を立てる

「っ・・藤の、ここ・・・お湯の中で、もわかるくらい・・・ぬるぬるだよ・・」

腰を動かしながら自身を握られもう我慢の限界だった

「東っ・・イ・・く・・・ッ!」

「い、よ・・俺も限界・・・っ」

激しさを増しあっという間に達してその後直ぐに東も達したのが解った


「はぁ・・・っ、」

自身が抜かれるのに合わせて息が勝手に漏れる

行為が終わった後の浴室には呼吸音と水音だけが静かに、だけど騒がしく響いた


「藤・・・大丈夫?」

「中・・・変・・っ」

そう言うと中に指を入れられ再び与えられた刺激に身体が反応した

「ちょっと掴まってて」

腰を持ち上げられ寄りかかる様に抱き寄せられた

「んっ・・・、」

「直ぐだからね・・」

水が入る代わりに中の精液が外に出ていく感じがした

その間ただ東に掴まって出そうになる声を押さえつけてた

「・・ごめんね・・・いつも中に出して・・・」

「ん・・?・・・何で謝るの・・?」

「負担掛かるしょ?」

終わったのか指が抜かれ強く抱き締められバランスを崩す

「・・・この行為自体負担掛かってるよ?」

「あ・・・そっか・・ごめん」

「でも・・・するの嫌いじゃないよ・・」

抱き着き返して目を瞑った

好きで仕方無くて・・・

この行為をすると愛されてる気持ちになる

時に乱暴な事もあるけれど最後には必ず優しくしてくれる

「東・・・好きだよ・・」


その言葉を出すと何だか悲しくなって涙が滲んだ

それがバレない様に首に腕を回して強く抱き着いた





―あぁ、そうか

いつまでも一緒にいられる訳じゃないんだ・・・



少なくとも来年はきっと・・。



45 完


(120512)



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